無断転載を削除依頼＆抑制し、害意のない中国の方に直接作品を見て貰うため、中国のSNSのアカウントを作成した日記。
SNS登録手順などの備忘録です。
重要でない部分はグレーで記載してありますので、掻い摘んで確認したい方は明るい文章だけご確認ください。
まずは結果として
既に投稿されている無断転載の削除は厳しかったです。(DMCAは要身分証のため弁護士依頼が必要そう) しかし抑制の効果はあるかもしれません。
投稿・閲覧目的の登録に関しては、翻訳の手間はありますが中国産の作品ならアリだと思います。(閲覧だけなら登録なしでもできます)作品量も反応も人口の差を見せつけられるレベルで頂きます。
セキュリティ面(アプリが情報を抜く等)に関しては、エンジニアでもないので分かりません。
登録に際しSMS(携帯電話番号)認証しましたが、今のところ明らかにこれが原因と思われるスパム類は来ていません。(ただフィルターに引っかかって届いていない可能性はあります)
無断転載を見つけた
私は同人誌を無断転載されたり、勝手にイラストを商品化されたりしてないか確認するために、不定期にgoogle画像検索に自分の作品を投げてエゴサしています。今回はその際に微博(のログを表示しているサイト)に同人誌の表紙が転載されているのがひっかかりました。
調べていくと微博、LOFTER、快手、抖音、テンセントQQに転載されているのを確認、もしくは転載されている気配を察知。
今回は微博と、LOFTERのアカウントを作成しました。
微博(weibo)……でっかいfacebookやmixiみたいなSNS。
LOFTER……中国版pixiv。だけど写真もスクショも無断転載もあるSNS。
快手……庶民派TikTok。(中国人以外の登録方法が分からなかったので今回は諦めました)
抖音……言わずと知れたTikTok。(目視は出来ていないので保留)
騰訊QQ(テンセントQQ)……中国製チャットサービス。SkypeやDiscordみたいなもの？(どちらに近いかは使ったことが無いので不明)
登録した
閲覧だけなら未登録でも可能ですが、通報するにはアカウントの作成が必要です。
目標は成人向作品と、同人誌の本文の無断転載を削除すること。それから、中国でも法的にOKと思われる作品を幾つかLOFTERに投稿しておくこと。
通報だけでなく投稿もする理由は日本語が読めない、国外のSNSにアクセスできないことが原因で転載されていたものが大半と感じたからです。
SMSフィルターの解除
微博の登録とLOFTERの投稿には、SMSメッセージでの認証が必要ですが、迷惑メールフィルターに引っかかって弾かれるので、一時的に解除する必要があります。
私はauなので、下記ページの「その他の対策（ケータイなど）」を参考に、フィルターを一時的に解除して受信しました。
迷惑SMS（Cメール）防止方法 | トラブルを未然に防ぐ | au
再び有効にするのを忘れずに。
ヘルプでもフィルター設定方法しか見つからず、auのマイページで契約・設定周りをずっと探してたけど、まさか解除方法が指定の番号にSMSを送るだとは思わなかったよ……
微博(weibo)に登録
まずは微博アプリをインストール。
複数種類ある微博のアプリの中で、一番デフォルトなものを選択。
PCブラウザからだと自動で翻訳してくれるのでPCから登録したかったのですが、SMSメッセージが一生届かなかったので、アプリから登録→パスワードを設定→PCでもログインの流れにしました。
スマホアプリでの作業は、基本スクショ→Google翻訳アプリのカメラ入力→画像選択で翻訳しつつ行いました。面倒。
起動後まずは利用規約とプライバシーポリシーの確認。OKならAgree and Con…の方をタップ。
続いて表示される、Appのトラッキングや通知についてはお好みで選択。
左上のLoginを押すとアカウント登録画面が表示されます。
- 「86+」をクリックして、「Japan」を選択。「81＋」になればOK。
- 携帯電話番号の冒頭の0を除いた10桁を入力。
- GetCodeをクリック。画像を使った認証画面が出た場合は指示通りに選択すると、SMSでコードを受信できます。
- SMSで届いた6桁の数字を入力。
- 利用規約とプライバシーポリシーに同意するならチェック。
- Loginをタップして登録。
確かこれでいけると思います。
- 指定された数のアカウントや、興味ある情報をフォロー
私は第五関係のアカウントや、ゲーム関係のトピックを選択しました。各プロチームのアカウントがあるので助かった……。
- 生年月日を非表示に。
名前やプロフィールの設定等は一旦省略します。
- パスワードを登録
登録したパスワードを使用してPCからログインすれば、ブラウザで自動翻訳してもらえるようになるので助かります。
- PCからログイン。
- QRコードが表示されるので、スマホアプリでQRコードを読み取る。
下の画像にあるアイコンをタップしてカメラを起動し、読み取ってください。
LOFTERに登録
携帯電話番号での登録は、「手机号登录/注册」より進んで、後は微博と同じ手順です。
微博と連携でのログインは、微博のアイコンをタップして指示通りに進めばいいだけなのでこちらも簡単です。ただし投稿(通報も？)するためには、携帯電話番号の登録が必要です。
無断転載の通報について
効果はありませんでしたが、下記の手順で簡単な無断転載通報はできます。
DMCAの窓口もありましたが、身分証明書が必要だったので今回は行っておりません。そこまではしたくないなあと思ったので……。
また微博の方は、下半身丸出しでがっつり結合済のイラストなので著作権侵害とポルノ、両方で通報してみたのですが、どちらも無反応でした。色が肌色じゃないのと、結合部分が尻で隠れている、おまけに180度回転しているため、ポルノではないと見做されたようです。おたくの基準ガバガバやんけ
一方で、他の方のちんちん黒海苔なモノクロ漫画が無断転載された際に即通報したら、音速で対応されました。エロと判断されれば仕事はするようです。
中国で転載されたくなければ、中途半端にちんちん隠すより、堂々と描いて黒海苔する方が良いかもしれません。
最終手段として直接コメントする方法もありますが、ブロックされて監視もできなくなるのは一番痛手なので、推奨できません。
今のところ「同人誌とエロ絵の無断転載はやめてね」とぼやくだけに留めてあります。今のところ。
作品を投稿した経緯と結果
前述のとおり、私の作品の場合、見つけた無断転載のうち「この画像の作者教えて！(ひらがなのサインが読めてない)」「この漫画読みたい(画像クレクレ)」という日本語が読めない、Twitterとpixivにアクセスできないことが原因で転載されていたものが大半でした。
そのため私が自ら中国語に翻訳して掲載していけば、無断転載を減らせるんじゃ？と思い、試験的に投稿可能そうなものを翻訳してアップロードしてみました。
結果、投稿の一部は、投稿者自身によって削除されたのを確認しました。残っている投稿にも投稿者もしくは第三者が、「作者のアカウントはこれだよ」とコメントを付けてくれています。
前述のとおりブロック回避のため私自らコメントをすることは控えていたので、第三者によるコメントは大変ありがたかったです。(お手数をおかけし本当に申し訳ないです)
残念ながらまだ無断転載投稿に「(同人誌の画像が見たいので)QQに招待してください」という趣旨の新規コメントが付いていたりはしますが。同人誌の奥付には本文を無断転載したら金請求するぞと書いてあるので、第三者のふりして招待請求して、証拠確保するのも面白いかなと思っています。
今後も無断転載される可能性はありますが、無限に転載され続けていた状態に比べたらだいぶマシになるのではないかなと思います。
中国人の著作権意識は、良くなってきていると感じます。報道でパクリを嫌がるようになっていると見ましたし、実際きちんと転載前に使用許可を取ろうとメッセージ送ってきます。(メッセージ送ってくる子は良い子です。返事は大変ですが)
転載も多くが作者捜索目的だったり、青い鳥(Twitter)からと出典が付いてたりします(引用元表記としては全然足りませんが)。
パクツイやテラーの方が酷いレベル。
しかしながら、中国人同士が無断転載でトラブっているのを見かけて、まだまだ数も多く声がでかいとは感じました。
日本も中国も、少しずつ良くなることを願います。
余談というか補足ですが、私は全年齢作品、かつ悪意や害のない無断転載は、見なかったことにしています。二次創作かつゲームのスクショ等を上げている私がおまいうなのと、対応が面倒くさい上にキリがなく、時間と気力ばかりが削られるので。(法的にはおまいうではないです。私の二次創作の著作権は私にあります)
拾い画扱いは不快ですが、無断転載されるような作品には好意的な感想が付く場合が多く、そっちは悪い気はしません。害がないのであればいちいち憤慨するよりは気に入ってくれたのなら見て見ぬふりしてやろうと上から目線でいた方がメンタルにいいというスタンスでいます。リ傭の二次創作を見た人が、傭兵を狩りに行きたくなってゲームを起動したなら最高ですし。
広告収入目的やフォロワー数・閲覧者数増目的、動画の素材としての利用なんかは許さないよ。
翻訳について
漫画を投稿するにあたり、翻訳をココナラでBLに理解がありそうな方にお願いしました。相場的に1ページ1000円前後でしょうか？トータルで考えるとそれなりにかかりますが、それでも写植に加え手書きまで書いてくださるので非常に助かります。本当にありがとうございます。
もちろん翻訳ツールを使えば自分で翻訳も出来ます。ただツールでは正しい翻訳か、作品に合ったニュアンスかが分からないので、お任せしました。
因みに自分で翻訳する際はDeepL翻訳を使用ています。ブラウザがChromeなので閲覧時はGoogle翻訳の自動翻訳ですが、必要に応じてDeepL翻訳も併用した方が良いです。全然違う結果になったりします。
またスマートフォンアプリ使用時の翻訳は、前述のGoogle翻訳アプリアプリと、DeepL翻訳アプリを併用しています。どちらもスクショして、その画像を翻訳アプリで読み込んで……なので手間ですが。
ウォーターマーク(サイン)について
ウォーターマーク……ここでは画像に入れる著作権所有者(作者)のサイン(名前やアカウント名)のことを言います。
ウォーターマークには、名前のローマ字表記とSNS名＋アカウント名、もしくはURLを添えた方が良いです。そのうえで、無断転載をされたくない方は「DON’T REPOST(無断転載禁止)」の旨も画像に埋め込むことを推奨します。無断転載された日本人絵師の作品は、同人誌の画像以外はいずれもサイン(名前か@～)はあっても無断転載禁止とは書いていないものでした。
神絵師でもないのに無断転載禁止って入れるのも……と私も思っていましたが、一度無断転載されたら延々使い回されるため、それでストレスを感じたり、筆を折るくらいなら、きっちり対策した方が良いです。
因みにウォーターマークの位置は、画像の下端ギリギリだとSNS投稿時に自動で入れられる投稿者名と被ってしまうので、少し上の位置が良いです。
画像だと左下ですが、左・中央・右、どこに入れるかは投稿者が選べます。無断転載された際に文字に被ってしまわない位置をお勧めします。
私は今まで平仮名のサインのみだったのですが、無断転載された画像に、「サイン書いてあるけど日本語(ひらがな)だから読めない(だから作者が誰か分からない)」というコメントが付いていました。
無名絵師故、無断転載先の海外の方が作者を探してくれるという発想が全く無かったので、急遽ローマ字＋URLも載せたウォーターマークを作成し、今はそちらを載せるようにしています。
ちなみにLOFTERには、投稿時にウォーターマークに加え、電子透かしを入れる機能が付いています。つまり無断転載の画像にも自分のウォーターマークどころか電子透かしを入れられます。
更に(これは他のアプリでも同様ですが)利用規約に投稿したコンテンツをネットイースが自由に使えるという一文もあります。地獄か。
最後に
無断転載対策で登録してみた中国のSNSですが、このジャンルは中国が運営するソシャゲなため中国人による二次創作が大量にあるので、閲覧・投稿目的で登録するのはアリだと思います。
LOFTERはコメント欄を閉じられるので、投稿はするけど交流はしないという事も可能です。(夜間重めなのと、PCからだと何故かコメント欄へのペーストが出来ないので、返信は少し大変です)
ただしエロや政治的表現には注意が必要です。(成人向は投稿できません。審査で弾かれます)
また二次創作の無断転載が日常的に目に入ってくるので、それがストレスになる人にはお勧めしません。
以上、いち個人の日記兼備忘録でした。
黒地に白文字の長文って見づらいですね。ドメイン維持しているからサイトも残しているだけで、長文(というか更新)はあまり想定してなかった。
